屋根や外壁の工事費用の内訳や仕組み

投稿日:2019年3月15日  更新日:2024年3月18日

料金が分かりにくいという方へ
屋根や外壁の工事費用について、

わかりやすくご説明します。

工事にかかる原材料費
屋根材や塗料、防水材などの原価
工事では様々な材料を必要とします。例えば屋根材だとスレートやガルバリウム鋼板、アスファルトシングルなどの種類があり、それぞれ価格が異なります。
また、塗装工事でも同様です。塗装工事で使用する塗料は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などがあり、性能が高くなるほど価格も高くなる傾向です。そのほかにはマスカーやビニールシートなどの養生材も工事を行う上で必須な材料です。
工事にかかる人件費
職人や、スタッフにかかる費用
現地調査から見積もり作成、プランのご提案、施工まですべてに人件費が掛かります。会社には営業マンを抱えているところもありますので、自社施工店と比べると人件費が掛かる構造となっております。また、実務経験が豊富な職人は、当然支払う給与も高くなり、人件費も上がります。
諸費用
交通費や、手数料、廃材処分費など
諸費用は会社を経営していくために必要な費用から工事で発生する処分費、スタッフの交通費、材料の運搬費などがはいります。養生費も諸費用に含まれている場合があります。
また、会社規模が大きくなると、その分だけ経費(CMや広告などの宣伝費など)が掛かりますので、諸費用も高くなる傾向です。
施工店の利益
会社を経営していくためには利益を得なけえればなりません。ご提示する見積もりには必ず会社の利益が入っています。利益率は会社によって異なり、利益が多いほどお客様のご負担が大きくなります。
また、お客様との間に下請け業者が入る場合は、その業者の利益分が入ります(中間マージン)。そのため、同じ工事でも中間マージンが発生し、直接お客様とお付き合いする自社施工店と比べて工事費が高くなります。

費用が変わる要因

費用が変わる要因

工事の見積もりには「原材料費」「人件費」「諸費用」「施工店の利益」を含み算出されています。
そして同じ工事内容だとしても会社形態、会社の規模などでもご提示する金額が変わってきます。価格のばらつきはありますが、相場の範囲内で留められていることがほとんどです。

注意しなければならないのが「施工面積」です。
この「施工面積」は変わってはいけませんので、記載する面積をよく確認しておきましょう。塗装や屋根葺き替えなどは施工面積に単価を乗じて算出します。

施工面積が余計にとられている場合は、その分だけ費用を多くとっている状態です。
お客様から見積もりを拝見させていただくと施工面積がバラバラなのをよく目にしますので、業者にはきちんと実測して施工面積を出してもらうように依頼しましょう。

次に付帯部です。付帯部とは建物に付帯する部材のことを指し、具体的にですと雨樋や軒天井、破風板などの屋根や外壁などの主要な部材以外のところを指します。
見積もりに含む付帯部は、各会社で異なる場合があります。

付帯部そのものが建物によって設けられている部材が違いますので、どんな部材があるか把握しておきましょう。
付帯部は見積もりに記載されており、施工箇所として含まないケースもあります。
塗装箇所の記載内容を見逃してしまうと、工事が始まってから気づくことになってしまい、追加費用が発生するなどトラブルの元です。

当社ではこのようなことがないように塗装する箇所やどんな手順で工事をするのかなど詳しくご説明いたします。
ご不明な点なども丁寧にお答えさせていただきますので、気になることがございましたら遠慮なくお申し付けください。

最後に施工店の利益幅です。利益率は各社で異なり、自社施工店や下請けを間に入れる会社とで費用の掛かり方が違います。
下請けが入るほど利益が加算されるため、総額が高くなります。

いずれにしても、安いほうがいいと思いますが、

削ってはいけないものが一つだけあります

それは、人件費です。

費用が変わる要因

「工事費が高いからなんとか安くしたい」そう思われるケースもあるかと思います。ただし、絶対に下げてはいけない費用があります。それは「人件費」です。見積もりには人件費はいくらと明確に記載されているわけではありませんが、工事は人の手で行われるため、ここで人件費を削ってしまうと必ず工事の品質にも影響を与えます。

ベテランの職人や優秀な職人には、工事店としても相応の費用を支払っております。職人たちも自分の技術力で稼いでおり、プライドもあります。工事の品質を落とさずに人件費を削るということは、施工店としても正直なところ厳しいのが実情です。あとは利益をどこまで設定するかということになります。

ハウスメーカーは下請け会社、孫請け会社まで使っているケースもあり、間に入る会社の数が多くなればなるほど利益も加算されます。また、「飛び込み営業をしている会社は、その分の人件費も掛かっている」ということを見逃してはいけません。中間マージンや営業マンを抱えている会社は、総じて見積もりが高くなるケースがほとんどですね。

一棟一棟、状況によって費用は異なりますので、詳細についてはお見積り致します。
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