屋根をリフォーム‼︎葺き替えとはどんな工事?
投稿日:2025年5月31日
屋根が古くなってきて新しくする時にご検討していただくのが「葺き替え」です。
葺き替えとは、古い屋根を解体して野地板から新しくする屋根リフォーム。
葺き替えはいったいどんなメリットがあるのか、そしてどんなデメリットがあるのか。
葺き替えをご検討する際は必ずチェックしておきたいところです。
本記事では葺き替えについて解説いたします!
葺き替えとはどんなリフォーム?
「葺く」とは屋根を覆う、修繕するなどの行為を指す言葉。
つまり屋根の葺き替えは、いま覆っている屋根材を新しくするということです。
どこまで屋根を新しくするのかわかるように、まずは屋根の構造を簡単にお伝えします。
1層目:野地板
2層目:ルーフィング
3層目:屋根材
屋根は上記のように3層構造になっています
ちなみに野地板の下は垂木(屋根を形づくる骨組み。その他にも母屋や梁、束、棟木など)があります。
葺き替えはルーフィングまでを剥がし、野地板は下地として活用します。
もちろん野地板を張り替えることも可能ですが、葺き替えでは野地板を重ねて張る「重ね張り」で行うのが一般的です。
もし野地板や垂木が腐食している場合は新しく交換する必要があります。
雨の侵入が原因していると雨漏りを起こしている可能性があるため、早めの対応が求められます。
亜久里工業では雨漏り調査・修理工事も承っております。
少しでも疑わしい症状がありましたら早めにご相談ください。
詳しくはこちらの「雨漏りスピード補修」をご覧ください。
葺き替えと重ね葺き(カバー工法)の違い
葺き替えとよく比較されるのが重ね葺き(カバー工法)です。
別名カバー工法とあるように、古い屋根をカバー(覆う)するリフォームです。
古い屋根を残し、その上に新しい屋根を重ね葺きするため、解体が最小限、廃材が少なく処分費を抑えられる、工期短縮などのメリットがあります。
ただし、屋根が二重になり重量が増してしまうため、耐震性という観点ではデメリットです。
重ね葺き(カバー工法)についてはこちらのページでご紹介しております。
屋根工事をお考えの方は屋根カバー工法(重ね葺き)もご検討ください!
名前が似ている葺き直しとの違い
屋根リフォームにはもう一つ「葺き直し」というのがあります。
これは瓦工事で行うリフォームでして、元々の瓦を下ろしてから下地補修(または野地板増し張り)、ルーフィングの敷き直しの後に瓦を復旧させます。
「葺き直し」は陶器瓦(日本瓦)で行う工事と思っていただければ大丈夫です。
葺き直しのメリットは、元々の瓦をそのまま再利用できる点です。
亜久里工業では瓦工事も承っております。
漆喰は20年程度で詰め直しが必要となりますので、しばらくメンテナンスをされていない方はぜひご検討してみてください。
葺き替えのメリット・デメリット
つづいて葺き替えのメリット・デメリットをお伝えします。
メリット・デメリットはこちらの表にまとめました。
メリット | デメリット |
・屋根を軽量化できる ・下地から修繕できる ・屋根の寿命が長くなる ・美観性が高まる ・雨漏りを解決できる |
・重ね葺きよりもコストがかかる ・工期が長い ・解体や野地板増し張りの時に大きな音がする ・埃などの飛散 |
葺き替えは長い目で見ると雨漏りといった不具合を心配する必要のない安心できるリフォーム方法です。
古い屋根を解体して下地からやり直すため、万が一雨漏りがあっても根本から修繕できます。
そのため、屋根の寿命を延ばすことが可能です。
もう一つ重要となるのが耐震性の向上です。
屋根は重くなると地震の揺れが大きくなり、倒壊するリスクが高くなります。
現在の屋根はスレートや金属屋根が主流になり、瓦よりもだいぶ軽量化され、耐震性が向上しました。
もし、現在の屋根よりも重量が軽くなれば地震に強い倒壊しにくい建物になります。
各屋根材の重量はこちらです。
・瓦:約50kg/㎡
・スレート:約20kg/㎡
・アスファルトシングル:約10kg/㎡
・金属屋根:約5kg/㎡
葺き替えのデメリットは、重ね葺きよりもコストがかかることです。
重ね葺きにはない解体や廃材処分のコストがあるため、必然的に費用が高くなります。
また、工期が長くなることも押さえておきましょう。
工事では解体や野地板の増し張りの時にバタンバタンと大きな音が響きます。
埃なども飛散があるため、ご近所への迷惑とならないように足場にメッシュシートを取り付けて飛散防止すること、騒音でトラブルにならないように事前にちゃんと工事挨拶をしておくことが大事です。
葺き替えと重ね葺きの比較についてはこちらの「屋根は葺き替えとカバー工法どちらを選べばいい?そのタイミングは?」をご参考にしてください。
屋根工事は外壁塗装など高所工事とご一緒に‼︎
ここまで葺き替え工事についてお話をさせていただきました。
工事では高所作業となるため、足場を設置します。
足場は設置ごとに費用がかかり、建物の大きさや施工環境により変わりますが、約20万円程度が相場です。
足場を一度設置すればそれ以上費用がかかりませんので、コストの節約に外壁塗装など他の工事もご一緒にご検討ください。
同じタイミングで工事することでトータルコストの低減や次のメンテナンス時期が合わせやすくなります。
足場代の節約についてはこちらの「屋根と外壁はセットがお得」をご覧ください。
亜久里工業は建物診断や見積もりを無料で行っております。
お住まいのことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください!
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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