鉄部の下塗りに使用する錆止め塗料とは?種類や特徴を解説

投稿日:2023年7月22日

建物で使用する塗料は様々な種類があります。

使用する塗料は塗装する素材によっても分けられます。

 

建物には鉄部材が設けられており、こちらも定期的に塗装しないと錆などで老朽化を早めてしまいます。

その鉄部材には仕上げ剤(上塗り剤)の他に錆止め塗料を使用します。

 

外壁塗装の際に使用するシーラーやプライマーなどの下塗り剤の一つが錆止め塗料です。

本日は鉄部塗装で使用する錆止め塗料についてお伝えしたいと思います。

 

【錆止め塗料とは?】

鉄部の下塗りに使用する錆止め塗料とは?種類や特徴を解説

 

塗装で使用する塗料は「仕上げ剤(上塗り剤)」と「下塗り剤」があります。

塗装工程は「下塗り→上塗り1回目→上塗り2回目」の3工程で行い、下塗り剤はこの中の下塗りの工程で使用します。

 

塗料には適用下地というものがあり、木材には木材に適用する塗料、モルタルにはモルタルに適用する塗料を使用する必要があります。

もちろん、鉄も例外ではありません。

 

下塗りについてはこちらの「塗装工事の下地処理、下塗りは非常に重要です」をご覧ください。

 

錆止め塗料とは、下塗りの工程で使用する下塗り剤の一つです。

錆止め塗料には、錆の発生を防ぐ効果があります。

 

鉄が錆びる原因は水や酸素によるものです。

鉄が水や酸素に結びつき酸化することで錆を発生させます。

 

鉄の原料となる鉄鉱石は酸化物であるため、錆びた状態がいわば自然の姿です。

ですが、錆びた鉄は強度が低下して脆くなりますから、とてもではありませんが、日常的に使用することはできません。

 

鉄が錆びてしまうのを防ぐには、酸化する素地を塗膜やメッキで覆い、水や酸素に触れないように防ぐ必要があります。

 

錆止め塗料は、素地に塗布することで塗膜を形成し、その塗膜が錆を発生させる外的な要因から防ぎ、持続的に保つ役割を果たしています。

 

【錆止め塗料の種類】

鉄部の下塗りに使用する錆止め塗料とは?種類や特徴を解説

 

錆止め塗料は「油性系」と「エポキシ樹脂系」がJIS規格に登録されています。

JIS規格とはJapanese Industrial Standard の略でして、鉱工業製品の大きさや形、品質などの標準を定めています。

以前までの錆止め塗料は鉛系やクロム系などがありました。

 

鉛系やクロム系の塗料は安価で錆を防ぐ高い効果がありましたが、人体や環境に与える影響が問題視され、現在ではJIS規格から廃止されています。

 

現在は鉛系やクロム系成分を使用しない錆止め塗料が主流となっています。

戸建て住宅の塗装で使用されるのは、主に油性系とエポキシ樹脂系の2つです。

 

油性系は「油性系(1種)」と「合成樹脂系(2種)」があります。

「油性系(1種)」は乾燥に時間がかかりますが、肉厚な塗膜を形成するため、防錆効果が高いです。

「合成樹脂系(2種)」は乾燥が早い特徴があり、仕上がりも優れていますが、油性系(1種)に比べて防錆効果は劣ります。

 

住宅塗装でよく使用されている「エポキシ樹脂系」は、エポキシ樹脂にサビを止める顔料を含有した塗料。

付着力に優れる樹脂の特性を持つ特徴があります。

 

防錆効果は高いですが、紫外線、雨水、温度変化などの環境的な要因に弱いため、単体だけで使用することはできません。

塗装後に必ず仕上げ剤で保護する必要があります。

 

錆止め塗料についてはこちらの「サビ止め塗料について」もご参考にしてください。

 

【鉄部塗装のタイミングを逃さない大切なポイント】

鉄部の下塗りに使用する錆止め塗料とは?種類や特徴を解説

 

どうでしたか?

外壁塗装は付帯部の塗装も行い、その中に鉄部もあります。

 

鉄部は、

 

・雨戸

・シャッター

・フェンス

・笠木

・玄関

・門扉

・雨樋金具

・水切り

・屋根板金

 

などたくさんの部材があります。

 

これらの鉄部材は、定期的に塗装しないと錆びてしまって使用することができなくなってしまいます。

長期間状態を保つためには、塗装が大切なのです。

 

鉄部塗装についてはこちらの「鉄部塗装をしないと大変?サビが発生する原因や鉄部塗装の必要性、塗装手順」もご覧ください。

 

鉄部塗装で大事なことは、塗装のタイミングを逃さないことです。

塗装のタイミングを逃さないポイントとなるのが次の3つです。

 

・鉄が錆びていたら早めに塗装すること

・色褪せやチョーキング現象は塗装が必要な時期

・鉄部の塗装は10年前後を目安にする

 

先ほどもお伝えしたとおり、錆が進行してしまうと鉄自体が脆くなり、朽ちてしまいます。

この状態になると塗装では対応できなくなり、溶接などの補修や部材交換が必要になります。

 

コストを上げる原因でもありますので、劣化が進む前に塗装できるように普段から鉄部材が錆びていないか状態を確認しておきましょう。

 

亜久里工業は無料で建物診断を行っております。

診断後はお客様のご要望に沿って最適な工事プランをご提案させていただきますので、塗装工事をお考えの方はお気軽にご相談ください。

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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