雨どい、こんな症状が出たら要注意!

投稿日:2019年3月14日  更新日:2023年11月29日

雨どいは屋根から流れてくる雨水を排水するための大事な設備です。
しかし、高いところにある部材なため、どんな状態になっているか把握している方はそう多くはなないのではないでしょうか。
異変に気がついた時には、すでに雨どいから水が漏れていた……なんてことをよくお聞きします。

 

「ちょっとした水漏れなら」と思われるかもしれませんが、それが建物の老朽化を早めたり、近所トラブルに発展したりする可能性がありますから、見過ごすわけにはいきません。 雨どいも定期的にメンテナンスが必要です。
こちらでご紹介する劣化症状が出ていたら、メンテナンスを考えていただくサインとなりますので、ぜひ最後までご覧になってください。

 

【こんな症状が出たら要注意】

雨どいを構成する主要な部材は「軒樋」「集水器(上合)」「縦樋」の3つです。
いかにこれらの部材の劣化症状についてご紹介いたします。

【雨どい(軒樋)の症状】

・軒樋のゆがみ
・軒樋のたわみ
・軒樋の脱落
・軒樋の取付位置不良
・支持金具が曲がりや壊れ
・軒樋の詰まり
・軒樋継ぎ目の隙間(水漏れ)
・軒樋の勾配ずれ

【集水器(上合)の症状】
・集水器の脱落
・集水器のズレ
・縦樋とつなぐ集水器のエルボの脱落
・集水器からの雨漏り
・集水器の割れ
・ゴミ詰まり

【縦樋の症状】
・縦樋の破損
・固定金具の破損
・這い樋を緊結する番線の切断

 

【雨どいの劣化と原因】

【雨どいの詰まり】

軒樋や集水器は上部が空洞なため、落ち葉や枝、砂埃などが入ってしまいます
立地環境によりますが、落ち葉などが入りやすいと中にゴミが溜まってしまい、水の流れが悪くなります。
もしゴミ詰まりを起こしている場合、水の流れが滞り、雨どいから水が溢れてきてしまうでしょう。

 

うまく排水されず、水が溢れてくると外壁や基礎、地面を汚し、劣化を早める原因になります。
また、水気に触れつづけるため、コケやカビも発生しやすくなります。
さらに高いところから水が落ちてきますから、騒音で近隣トラブルに発展してしまう恐れもあります。

 

このように雨どいの不具合が建物の劣化を早めるだけでなく、近隣トラブルの原因にもなりますので、不具合が起きないように普段から雨どいの状態を見ておくことが大切です。
雨どいのゴミ詰まり対策は、定期的に雨どいの中を清掃することです。
外壁塗装では高圧洗浄を行いますので、このタイミングで雨どいの中を清掃しておくことをお勧めします。

 

また、軒樋に設置する「落ち葉よけネット」というものもあります。
砂埃など細かいものは防げませんが、落ち葉や枝などの大きなものが入ることはありませんので、ゴミ詰まりを防ぐ対策となります。

 

【雨どいのゆがみ】

雨どいは、落下物や溜まったゴミなどの重み、経年劣化などでゆがんでしまうことがあります。
日本では毎年激しい台風に見舞われますが、台風直後は修理のお問い合わせが増え、雨どいが飛ばされてしまったというご相談をよくいただきます。

 

<飛ばされ、落下してしまった雨どい>

現在普及する塩ビ製の雨どいは、柔軟性と強度に優れていますが、重いものがのしかかると曲がったり、ゆがんだりしてしまいます。

 

例えば屋根に積もった雪がそうです。
屋根は傾斜がありますから、積もった雪が滑り落ちてきます。
雪は相当な重量がありますから、軒樋にのしかかると重量に耐えきれず曲がってしまうか、最悪は脱落してしまいます。

 

落雪は軒樋だけでなく、人にも影響を与えます。
もし、人がいるところに雪が落ちてきたら大変な事故になってしまいます。

 

落雪を防ぐには「雪止め」が効果的です。
「雪止め」とは、屋根に設置する落雪を防ぐ金具です。
「雪止め」は後から取り付けることができますので、もし現在の屋根に「雪止め」がない場合は、雪止めの設置をご検討ください。

 

亜久里工業は無料で建物診断を実施しております。
お住まいのメンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

【雨どいを交換する時期は?】

雨どい、こんな症状が出たら要注意!

雨どいも年数が経過すると劣化して、いずれ交換が必要になります。
雨どいの交換時期は築15〜20年ほどとされています。

 

雨どいは雨水を排水する大事な設備です。
劣化が進み、不具合を起こしていると建物の老朽化を早めることになり、近隣にも騒音などでご迷惑をかけてしまいます。

 

正常に機能されていることが大切ですので、状態が悪くなっていないか定期的に雨どいもご確認ください。
とくに台風を受けた直後は被害にあわれている可能性があるため、問題が起きていないか念のために専門業者に点検してもらうことをお勧めします。

 

亜久里工業は地域密着で活動しており、緊急なこともできるだけ柔軟にご対応させていただきます。
お住まいのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

雨どい工事についてはこちらの「雨樋の修理方法を解説!」もご参考にしてください。

 

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