ガルバリウム鋼板も塗装が必要?金属屋根の塗装の必要性と時期を解説
投稿日:2023年4月29日
塗装は外壁の他に屋根にも行います。
「耐久性の高い金属屋根も塗装が必要?」
そう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
とくに錆びにくいと言われているガルバリウム鋼板の屋根はどうでしょうか?
本日はガルバリウム鋼板の屋根に塗装が必要なのか、メンテナンス方法やメンテナンス時期、塗装が必要な金属屋根についてお伝えしていきたいと思います!
【ガルバリウム鋼板も塗装が必要?メンテナンス方法と時期】
金属と聞くとサビの心配がありますよね。
現在金属建材で主流のガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーと言われていますが、塗装はどうでしょうか?
まず、ガルバリウム鋼板とはどんな金属なのか確認してみましょう。
ガルバリウム鋼板は「アルミ+亜鉛+シリコン」で構成されるメッキ層を持つ金属のことです。
ちなみに昔から用いられているトタンは「亜鉛メッキ鋼板」のことでして、亜鉛をメッキ層に持つ金属です。
ガルバリウム鋼板はアルミの耐食性と亜鉛の犠牲防食作用(サビが発生しないように亜鉛が溶けて鋼板を保護する働きのこと)を併せ持つ非常に耐久性に優れた金属です。
そのためガルバリウム鋼板は基本的に塗装する必要はないと言われています。塗装をするにしてもガルバリウム鋼板は塗装が付着しにくい素材となっているため、下地処理や専用の下塗りが必要です。もし、ガルバリウム鋼板の塗装を行う場合は施工実績と専門知識を持つ業者に工事を依頼する必要があります。
ガルバリウム鋼板の塗装は基本的に必要ないと言いましたが、例外もあります。それは、メッキ層が傷つき鋼板部が露出した場合です。ガルバリウム鋼板は耐久性に優れていますが、長期間、砂埃などの粉塵にさらされているため、メッキ層も少しずつ摩耗してきます。
今のところまったくメンテナンスをしなくてもいい屋根材や外壁材はありませんので、耐久性に優れるガルバリウム鋼板も定期的にメンテナンスを行ってください。
【ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法と時期】
ガルバリウム鋼板は、メッキ層が正常なら基本的に錆びません。しかし、前述したようにメッキ層は経年劣化してきますので、10年を目安に定期的に専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
点検の結果、必要に応じて補修や塗装を行いましょう。
また、通常のメンテナンスは、水洗いで大丈夫です。
やり方は簡単でして、年に1回の目安で水洗いを行ってください。
ただし、沿岸地域や酸性雨が降る地域は塩害を受ける可能性がありますので、1~3ヶ月の間隔で水洗いすることをおすすめします。
洗浄の際に高圧洗浄機を使用する場合は、素材を傷つける恐れがありますので、水圧に注意してください。
水圧が強いとメッキ層を傷つけて、サビを発生させる原因となってしまいます。高圧洗浄機を使う場合は、ガルバリウム鋼板が傷まない程度まで力を落としてお使いください。
ガルバリウム鋼板の外装材を製造販売しているIG工業は、上記のメンテナンススケジュールを推奨しております。
15年以降に必要に応じて塗り替えを推奨しておりますので、このくらいの年数が経ちましたら専門業者に塗装が必要か状態を見てもらいましょう。
当社は無料で建物診断を行っております。お住まいのメンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
【10年前後を目安に塗装が必要なトタン屋根】
ガルバリウム鋼板の項で出てきた「トタン(亜鉛メッキ鋼板)」は年数の経過でメッキ層が摩耗してくるため、10年前後を目安に塗装が必要です。
年数の経過とともに劣化症状も塗装を考える時期のサインとなりますので、見逃さないようにしましょう。
【塗装が必要な劣化症状】
・色あせ
・※チョーキング
・クラック
・塗装の剥がれ
・汚れの目立ち
・コケやカビの発生
・サビの発生
※チョーキングとは:塗膜の樹脂成分が破壊され、顔料の白い粉が浮き出てくる現象のこと
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」もご参考にしてください。
【サビが発生してからでは遅い?早めの動き出しが大事!】
トタンは経年劣化するとサビが発生してしまいます。
サビが発生してからとそうすればいいや、なんて悠長なことを言っていると取り返しがつかなくなってしまいますので要注意です。
なぜならサビがひどくなると塗装で対応するのが難しくなり、屋根そのものを張り替える必要が出てくるからです。
サビが発生していると塗装の付着力が落ちますので、ケレンでサビを落とす必要があります。ケレンとはサンドペーパーなどで下地を研磨する下地処理作業のことですが、研磨できるのも限度があります。
当然ですが、ケレンしつづけるとトタンが薄くなってきます。トタンが薄くなりすぎると塗装しても動きが多くなり、塗膜が剥がれやすくなるため、このような状態では塗装ではなく、張替えを行うのが適切です。
サビが深刻になるほどメンテナンスコストは上がってしまうため、色あせやチョーキングが発生したあたりで塗装工事をご検討ください。
鉄部の塗装についてはこちらの「鉄部塗装をしないと大変?サビが発生する原因や鉄部塗装の必要性、塗装手順」をご覧ください。
【まとめ】
ここまで金属屋根の塗装についてお伝えしてきました。
耐久性の高いガルバリウム鋼板もメンテナンスをせずに放置していると劣化が進んでしまいます。定期的にお手入れすることが長持ちのコツです。
また、トタンの場合は定期的に塗装しないとサビてしまうため、状態には注意しましょう。サビがひどくなると最悪は屋根を張り替えなければいけなくなってしまいます。定期的なメンテナンスがコストを抑えることに繋がりますので、定期点検を実施して、大切なお住まいを守りましょう!
塗装工事は業者選びが非常に重要です。
業者選びについては「外壁塗装工事で成功するかは「業者選び」次第!?失敗しない選び方」で詳しく解説しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
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