FRP防水とは?特徴とメリット・デメリット・メンテナンス時期を解説
投稿日:2024年5月30日 更新日:2024年5月31日
防水工法はFRP防水、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水の4つの代表的な工法があります。
これらの工法の中でもFRP防水は、主に戸建て住宅のベランダやバルコニー、パラペットなどによく採用されています。
本記事では、FRP防水の特徴やメリット・デメリット、メンテナンス時期などを解説いたします!
FRP防水とは?
FRP防水とは繊維強化プラチックの略称。
英語だと「fiver reinforced prastics」となっており、各単語の頭文字をとってFRPと呼んでいます。
FRPは船底やバスタブ、遊具など様々なところで用いられており、防水性と強度の高さが評価されています。
住宅ではベランダやバルコニー、パラペットなど雨ざらしになるところに施工されており、ほとんどの住宅に採用されるポピュラーな防水工法です。
FRP防水は塗膜防水の一つ。
強化プラスチックとあるように不飽和ポリエステル樹脂で防水層を形成し、さらに補強材としてガラス繊維を組み合わせた構造を持ちます。
FRP防水は水密性に優れ防水性が高いこと、硬質で強度が高くベランダなどの歩行する場所に適していること、軽量で建物への負担が少ないことなどの特徴があります。
余談ですが、塗膜防水はウレタン防水もあります。
ウレタン防水はFRP防水とは異なり、追従性を持つ塗膜を形成し、複雑な形状や広い場所にも対応できます。
ウレタン防水については「ベランダや屋上における防水の劣化症状!防水工事の種類や特徴について解説」でご紹介しておりますので、良ければこちらもご覧ください。
FRP防水の構造と施工の流れ
FRP防水はこちらのような構造になっています
1層目:床合板下地
2層目:ポリエステル樹脂+ガラスマット
3層目:トップコート
上記構造が基本ですが、「ポリエステル樹脂+ガラスマット」の積層枚数が1層なら1プライ、2層なら2プライと分けています。
1プライよりも2プライの方が強度は高いですが、1プライだから性能が低いというわけではありません。
施工状況にも左右されますので、現場状況を的確に判断して適切な工法を採用することが大事です。
亜久里工業はお客様からご相談をいただいた後に現地調査を実施し、その結果をもとに最適な工事プランをご提案しております。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
FRP防水は床下地の施工後、プライマーで下塗りしてからガラスマットの敷設→ポリエステル樹脂塗布の流れで行います。
ポリエステル樹脂を塗布すると気泡ができるため、抱泡ローラーで空気を抜きます。
2プライで仕上げる場合は、もう一度同じ工程を繰り返します。
ポリエステル樹脂でつくった防水層だけだと太陽の紫外線で傷んでしまうため、3層目にトップコートを塗って耐久性を高めます。
トップコーで仕上げたらFRP防水の完成です。
FRP防水のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・水密性に優れ、防水性高い ・強度が高く、歩行する場所に適している ・軽量で建物への負担が少ない ・工期が短い |
・メンテナンス回数がやや多い ・施工場所を選ぶ ・施工時に臭気がある ・紫外線に弱い ・費用がやや高い |
FRP防水のメリット
水密性とは継ぎ目がなくシームレスなことです。
塗膜防水はシート防水のような継ぎ目はありませんので、雨漏りしにくい構造になっています。
軽量で耐久性に優れていることも注目すべきメリットです。
ガラスマットで強度を高めているため、室外機のような重い機器を直接置いても問題ありません。
ウレタン防水は重いものを置くと塗膜が切れてしまうので、こちらで施工する場合は、置くものにご注意ください。
重量がかかれば建物の重心位置がずれて耐震性に影響します。
なるべく建物への負担を少なくさせるために軽量であることはとても重要なのことです。
FRP防水は乾燥が早く工期を短くすることができることもメリットです。
ウレタン防水のように乾燥に時間がかかる工法は、1層ずつしか施工できませんが、FRP防水は1〜2時間程度で乾燥しますので、1〜2日ほどで完了します。
FRP防水のデメリット
FRP防水は追従性が低いことから屋上のように広い場所での施工は向いていません。
動きについていけずにすぐにひび割れてしまうため、範囲が広いところの施工は追従性に優れるウレタン防水を採用ください。
工事では不飽和ポリエステル樹脂の独特な臭気が気になるかもしれません。
窓を閉めていただくことで臭気を対策できますが、FRP防水は独特な臭いを発するということにご注意ください。
ポリエステル樹脂のところは紫外線に弱いため、トップコートを施して保護する必要があります。
FRP防水の耐用年数は10年程度ですが、トップコートは5年サイクルで行う必要があり、これがメンテナンス回数が多いと言われる原因です。
メンテナンス回数が多いと感じるかもしれませんが、トップコートの塗り替えは一から防水をやり直すよりも低コストで、工事日数も1日で完了します。
定期的にトップコートを塗り替えることで防水性能を保つことができますので、5年サイクルを目安にトップコートの塗り替えを行うことをおすすめします。
FRP防水のメンテナンススケジュール
FRP防水のメンテナンススケジュールは前述したように5年サイクルでトップコートの塗り替えを行いください。
耐用年数の10年を超えたら新しく防水をやり直すことをご検討ください。
年数の経過の他にこちらの劣化症状もメンテナンスを考えていただくサインとなります。
【FRP防水の劣化症状】
・塗膜のひび割れ
・色褪せ
・チョーキング
・塗膜の膨れ
・汚れや苔の付着
排水口のドレンにゴミが溜まると劣化を早めてしまいます。
水の流れも悪くなり浸水の原因となりますので、ドレンのところはこまめ清掃を行いください。
まとめ
FRP防水は住宅のベランダなどに採用されるポピュラーな防水工法です。
塗膜防水の水密性の高さと頑丈なつくりという特徴があり、メンテナンス回数は多くなりますが、5年サイクルを目安にトップコートを塗り替えることで防水性を維持できます。
防水は雨漏りを防ぐ大事なメンテナンスです。
FRP防水の場合、防水層が傷んでしまうとまた一から防水をやり直す必要がありますので、なるべく劣化が進行する前に対応していただくことが望ましいです。
亜久里工業は防水工事も承っておりますので、なにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
防水工事についてはこちらの「屋上・ベランダ防水工事」をご覧ください。
“mu”
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