神奈川県厚木市の外壁塗装・屋根塗装・防水工事・雨樋、瓦屋根補修なら亜久里工業

よくお見積もりでは価格や内容が異なる3つのプランをお渡しすることがあります。等級を松竹梅で表すのと同じです。

各プランを比較して選んでいただくことが目的にありますが、ここで注目していただきたいのが、各プランの金額差がどこで生じているのか？という点です。
　
よくあるのが、塗料の種類でグレード分けすることです。塗料はウレタン塗料やシリコン塗料、フッ素塗料など種類があり、グレードが上がるにつれて金額も高くなる傾向です。

例えば、

・シリコン塗料　　12,000円／一斗缶
・フッ素塗料　　30,000円／一斗缶

とした場合、塗装面積100㎡だとメーカーの仕様通りなら使用量は2缶です。

どちらも同じ工程と仮定して、その金額差は、

30,000円ー12,000円＝18,000円　×　２缶　＝　36,000円

となります。

塗料の違いで36,000円の差額になりますが、見積もりではどうでしょうか？

そもそも3回塗りとはなにかご存じでしょうか？これは塗装工程の下塗り・中塗り・上塗りから来ています。（塗装工程の流れについてはこちらから）

3回塗りは当然ですし、当店も外装工事を承っておりますので、そう言いたくなる気持ちはわかります。ですが、「3回塗り」という言葉だけを鵜呑みするのは非常に危険です。

なぜなら「薄く塗っても回数的には3回塗りになってしまうから」です。

塗料にはメーカーが指定する塗膜厚というのがあります。塗膜が薄くなれば、当然ながらメーカーが謳っている性能を最大限発揮できないばかりか、耐久性が低下してしまいます。塗料の性能を最大限発揮させるには、メーカーが指定する塗膜厚を確保していなければなりません。

塗料には塗布量や乾燥時間などちゃんと決められた施工方法があります。この施工方法に準じて塗装していなければ、いくら3回塗ったところで塗料の性能を十分に発揮できないでしょう。さらには誤った方法で塗装すると塗膜の膨れや剥離など施工不良を起こして塗装をやり直すはめになってしまいます。

3回塗りは当然なこととして、ただやみくもに3回塗りということを押す業者の見積もりは注意して見ておきましょう。

そもそも工事をするには、材料費や人件費、会社を経営していくための経費など諸々の費用がかかります。ですから、根拠なく大幅な値引きなんてことは現実的に考えると難しいのです。また、そんなに価格を下げられるということは、最初から高い利益を含んだ見積もりを渡してきたということになります。

価格が安くなることは嬉しい話ですが、なぜ値引きができるのかということも疑う必要があります。もしかすると工事内容が省かれていたり、質の低い塗料が使われていたりするかもしれません。ひどいところだと、最初は安く見せて、工事が始まってから追加工事で高額な費用を請求してくる業者もいます。

値引きそのものが悪いわけではありませんし、お打ち合わせの時にほんのお気持ちほど値引きすることもよくあります。ですが、大幅な値引きを突然提案してくる業者は、なぜそんなに値引きができるのか、杜撰な工事をされてしまわないためにも詳しく聞いておくことをおすすめします。