鉄部塗装をしないと大変?サビが発生する原因や鉄部塗装の必要性、塗装手順
投稿日:2023年2月27日 更新日:2023年3月2日
当然のことながら外壁塗装は外壁だけを塗装するのではなく、破風板や軒天井などの付帯部など建物に付随する部材も塗装します。その付帯部の中の一つが鉄部です。
建物には多くの鉄部材が取り付けられており、定期的に塗装しておかないと錆びてしまいます。鉄は錆びてしまうと朽ちてしまい跡形もなくなってしまいますから、ここまで被害を広げないように注意しましょう。
本日は建物を長期的に維持していくために、鉄部塗装についてお伝えします!
【鉄部は定期的に塗装が必要】
外壁が風雨や太陽の紫外線などで劣化していくのと同じで、鉄部も年数の経過とともに劣化していきます。鉄は劣化が進むと錆が発生し、鉄自体を朽ちさせてしまいます。
ここまで劣化が進行した場合、塗装では対応ができず、溶接や部材そのものを交換しなければいけません。塗装工事だけで済ませれば費用や工事規模の負担はそこまで大きくなりませんが、部材の交換まで進展してしまうと解体費、部材費、施工費などが掛かってしまい、メンテナンスコストを上げてしまう原因になります。
こういった負担を軽減もしくは避けるために、鉄部は定期的に塗装が必要なのです!
それではどうして鉄は錆びてしまうのか、原因を探ってみましょう!
【鉄が錆びてしまう原因】
私たちが一般的に使用している鉄は炭素を加えた鋼という金属です(鉄も金属の一種です)。鋼はそのままだと風雨によって錆びてしまいますから、住宅に用いられているものは錆が発生しないようにメッキや塗装で保護されています。昔から使用されているトタンや現在主流のガルバリウム鋼板も鋼板を基材としてその上にメッキを施した金属となっています。
メッキや塗装は永続的なものではなく、年数の経過とともに劣化してきます。保護層が摩耗し、鋼板が水や空気に触れやすくなると次第に酸化してきます。この酸化が錆です。
錆には赤錆や白錆、黒錆、緑青などいろいろな種類があります。私たちの生活の中でよく見られる錆が赤錆です。鉄が赤茶色くなってボロボロと破片が落ちているのを見たことはありませんか?あれが赤錆です。赤錆は鉄を朽ちさせてしまう(酸化鉄に戻ろうとする作用)ため、長く使用するには塗装で保護しないといけません。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」もご参考にしてください。
【鉄部の場所】
なぜ鉄が錆びてしまうのかお伝えしたところで、次は建物に付帯する鉄部の場所についてご説明していきます。
建物に設けられている鉄部は以下の場所があります。
・面格子
・庇(霧除け)
・ベランダまたはバルコニーの笠木
・フェンス
・門扉
・雨樋金具
・棟板金
・水切り板金
・谷板金
・ポスト
・雨戸
・シャッター
・屋外階段
など
設けられている鉄部材は建物によって違います(外壁や屋根に金属が使われている建物もあります)。塗装工事をするときは、塗装する部材も確認しておきましょう。
また、屋外階段のように人がのって使用する場所は、定期的に塗装して錆びさせないようにしましょう。階段が錆びると強度が低下します。錆が進行して脆くなった状態で人がのってしまうと崩落する恐れがあり、非常に危険なので事故を起こさないように定期的に点検を行なってください。
当社は無料で建物診断を行っております。被害が出てしまってからでは遅いですから、事前に防ぐためにも定期的に点検を行いましょう。当社の無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
【鉄部塗装の手順】
それでは続いて鉄部塗装の手順をお伝えします。外壁や屋根と同じように正しい手順で塗装しないと短期間で剥がれてしまいますので、これから塗装工事をお考えの方は、鉄部塗装の手順もご確認ください。
【鉄部塗装の手順】
1:高圧洗浄
2:下地処理ケレン、補修
3:下塗り錆止め塗装
4:中塗り〜上塗り
5:完成
鉄部塗装は上記の流れで行います。それでは手順の中で特に重要なケレンと錆止め塗装についてご説明します。
【鉄部塗装はケレンが大事!】
ケレンはサンドペーパーやナイロンパッド、皮すき、スクレーパー、ディスクサンダーなどの道具を使って下地を研磨する作業です。
ケレンを行う目的は「塗装の密着性を高める」と「凹凸になっている下地を平滑にして見栄えを美しくする」の2つの目的があります。
ケレンには4つの工法がありますが、一般的な住宅工事では旧塗膜を残す方法でケレンを行います。
鉄部塗装でケレンが大事と言われるのは、錆によって塗装の付着力が落ちるからです。鉄部塗装をするときは、できるだけ錆を取り除いてから仕上げないと長持ちしません。
もし、錆が深刻だと厚みも薄くなっているため、ケレンをすると穴が開いてしまったり、ボロボロと崩れてしまったりします。これでは十分にケレンができなくなりますから、錆が広がる前に塗装することが大切です。
下地処理についてはこちらの「施工の際の下地処理」をご覧ください。
【鉄部の錆止め塗料について】
錆止め塗料は下地処理の後に下塗りで使用する塗料です。錆止め塗料を塗布すると皮膜を形成し、サビの原因となる水や空気に触れにくくなり、サビの発生を防ぎます。
現在ではエポキシ系樹脂の錆止めが主流です。一般的に錆止めというと赤やグレーが多く使われていますが、実は他にもホワイトやアイボリー、ブルーなどの色も存在します。
錆止めを塗った後は仕上げ剤を上から塗ってしまうので、錆止めの色は隠れてしまいますが、錆止めの色は赤やグレーだけではないということを覚えておきましょう。
こちらの「塗料について」もご参考にしてください。
【鉄部はサビが発生する前に塗装しましょう!】
建物の塗装は外壁や屋根などの大きな部分だけでなく、鉄部などの付帯も忘れずに塗装することが大切です。どこか一部の劣化が建物の老朽化につながる可能性もありますので、メンテナンスのタイミングを逃さないようにしましょう。
建物の老朽化を早めないためには、定期的に点検を実施することをおすすめします。
当社は無料で建物診断を行っておりますので、お住まいのメンテナンスのことでお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。鉄部はサビがひどくなると元に戻せなくなってしまいますから、劣化が進む前に塗装で保護しましょう!
無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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